「勇気凛々」りんこのブログ

長年勤めた外資系の会社をいきなり退職して会社員脱出!日々思ったことを書いています。

「コーチング」という職業

最近、FBでつながっている自営業の方々にも何名かいらっしゃるのだが、「コーチング」という職業。以前はそんな仕事はなかったが、日本で資格もあるようだ。

以下、Wikiから。

コーチン(coaching)とは、人材開発の技法の1つ。 対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術であるとされる。 相手の話をよく聴き(傾聴)、感じたことを伝えて承認し、質問することで、自発的な行動を促すとするコミュニケーション技法である。

 

この職業、どうして流行ってきたんだろうか、考えてみた。

 

私が子供の頃は、「勉強して、いい大学に入って、日本の大企業に入って、真面目に働くと、いい人生を送ることが出来る。」という考えを多くの親が持ってい たと思う。父は大学を出ていたので、大卒の少なかった当時、大学を出ることによる恩恵を感じていたのだろう。確かに、父の世代でいい大学に入って日本の大 企業に入って真面目に働けばいい人生を送ることが出来る、ということはあながちうそではなかったかもしれない。(戦後の飢えと物資不足を知っているから、 「いい人生」の定義も違うだろうけれども。)

今だって、日本の大企業は人気で、優秀な学生をとるのに長けていることは、外資系に勤めている私からは、よくわかる。失礼を承知で言うのであるが、個人的感想ということでお許しいただきたい、新卒の男性でパリッとした優秀な男性が少ないのだ。これは、と思う男性には、「○○銀行/○○商事に決まりましたので」とお断りされてしまう。それはそうだ、タダ同然の独身寮や、しっかりした福利厚生、外資系はそもそも外国資本の「子会社」であるから上場もしておらず四季報で財務状況を調べることもできない。(なお、女性が比較的つぶぞろいなのは、日本企業での「男女差別」を見て、余計なエネルギーを使うより少しでもフェアなところで、と割り切ってくるようだ。)

少し話がそれた。続けると。

しかし、日本の大企業とて、リストラもするし、倒産するし、安泰ではない、ということがわかってきたのだ。一方で、インターネットの発達により、起業したり、そのためにまずはベンチャー企業で働いたり、といったことのハードルが下がり、また、海外で働くなど、「働き方」ひとつとっても選択肢が増えてきた。また、情報の入手のコストが下がることにより、さまざまな価値観を知るようになる。

それに、こんなに長生きするとは思っていなかったから、定年後の人生についても考えていなかっただろう。男性80.21、女性86.61歳という平均寿命(厚生労働省 平成25年簡易生命表)は、定年が60歳だとすると、人生はまだ20年以上残されているのだ。平均「余命」で考えると、今30歳の人は、もっと長生きすると考えられるから、残された人生はさらに長い。

仕事と子育てに追われて、それが終わった頃には死んでいくのであれば、人生についてあまり考える時間余裕もなかった。

しかし今は、いろいろな選択肢や価値観「何が自分にとって幸せなのか。」を、自分で探す必要にせまられているのだ。

 

ここで、考えてみてほしい。あなたの人生にとって大事な目標があり、そのために毎日1~2時間、自分の時間をさくことを決めた。しかし、仕事で残業してすごく疲れてたり、会社の歓送迎会があったり、あるいはデートがあったりした時に、その、「あなたの人生にとって大事な時間」を死守することが出来るだろうか?実は多くの人が、心の中の優先順位と実際の行動に齟齬があるのだ。

 

ベストセラーになった、スティーブン・R・コヴィー著「七つの習慣」に、人は、「(重要の有無にかかわらず)緊急なこと」に時間を割きがちであるが、より良い人生をおくるためには「緊急ではないが重要なこと」に時間をシフトすべきである、ということが述べられている。

そのセミナーで、自分の葬式をイメージして「誰に何と言われたいか」を考えるワークがあるが、皆、家族や友人からのあたたかい言葉(「親想いで優しい子だった」とか「良い夫だった」とか)を望んでおり、上司からの「良く働いてくれた」といった賛辞は全く望んでいないことがわかったところで、「では、実際にあなたの一日の時間の使いかたはどうですか?」という比較があるが、誰も家族や友人との時間を優先していないことが明らかになる。

 

仕事ができないことで上司に怒られることはあっても、本当に自分が望む優先順位を全うできなくても何か言う人はいない。これは、「上司がいる会社員」ではなく、心の中の仕事の優先順位が高いオーナー社長にもあてはまる。

コーチングという職業。これは、心の中の優先順位を実際の行動に落とし込むための手助けをする仕事なんだろうな、と思っている。そしてこれは、昨今の日本人が「自分の人生」を全うすることを考え始めたからこそなりたつ職業だと思う。

私自身も、会社員を辞めてビジネスをするにあたり、お願いするコンサルタントに目星をつけている。誰しもやみくもにやるより、プロのサポートがあるならそれがいい。

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7つの習慣ティーンズ (ティーンエイジャー用)は、コヴィー博士の息子さんが書いているのですが、大人が読んでもわかりやすく、英語版(原本)も難しくないです。高校生の時に、読みたかったな~。

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