「勇気凛々」りんこのブログ

長年勤めた外資系の会社をいきなり退職して会社員脱出!日々思ったことを書いています。

オリンピック 賄賂の疑惑 テレビでも新聞でも報道されないこと

「ガーディアン」に載った、

東京オリンピック招致委員会が、

開催地選定を有利にするために

約1.3Mil.ユーロ

(1ユーロ123円として:約1億6千万円)

の賄賂を贈った疑惑。

 

面白いのは、テレビのニュースも、新聞も、

この件の報道はするものの、

電通」の関与部分については沈黙していること。

(メジャーではない一部のソースでは報道。)

 

ガーディアンの元記事(英語)の中にある、関係図が下記。

英語であるが、図だけならあまり抵抗なく見れると思う。

右下方に白い円でDentsu Marketing Companyとあるのが電通

f:id:peach2015:20160514141944j:plain

そして、この図の電通の右上。

招致委員会から送金された一方で、

ラミン・ディアク氏(Lamine Diack) により、

電通国際陸連のスポンサー権が、

2029年まで延長されていることがわかる。

記事では、

「ラミン・ディアク氏の代表退任前の数か月に、

一方的に延長された。」とある。

 

電通といえば、日本で一番大きい広告代理店。

企業がテレビでのCM、新聞の広告を載せる場合、

電通博報堂といった大手の広告代理店を通すから

メディアにとってはお客様。

 

このトピックについて

今朝の朝刊を確認したところ、次のとおり。

日経 小さ~く載ってる。消費増税先送りが一面。

読売 社会面に小さく。熊本地震が一面。

毎日 一面の熊本地震の横と社会面に、舛添氏の釈明の横に。

   独自の図を載せている。(電通部分はなし)

東京 社会面に、舛添氏の釈明の横に。

   独自の図を載せている。(電通部分はなし)

   一面は、舛添氏の釈明。

朝日 唯一、電通に言及している。

抜粋すると

(ガーディアンに、振込先であるタン氏が電通子会社の

コンサルタントとあることから)

******

電通の広報担当者は取材に対し、AMSは取引先の一つで、

電通グループからの出資は一切ないと説明。

タン氏とコンサルタント契約を結んだこともないとして、

「報道に名前が出て困惑している。フランスの司法当局からの

問い合わせもない」と話している。  

******

と、電通について言及しているが、

肝心のスポンサー権の延長についてはなし。

 

以下は私の感想。

オリンピックが「莫大なお金になる」イベントであることと、

招致のためのコンサルタントは数少ないことから、

金額については「そんなものかな」という印象。

コンサルタントを依頼することについても疑問はない。

ビジネスと考えたら、企業が普通にしてること。

電通のスポンサー権についても、

一見、この図だけ見ると、

口利きの対価で電通が利益を受けているように見えるが

電通から国際陸連へのお金が流れているかもしれず、

わからない。

 

気になるのは、主流のメディア各社の沈黙。

「お客様の悪口は言えない」

ということなのか。

もちろん、ガーディアンの記事の裏をとれなかったから載せてない、という

正攻法のケースもありうるが、

やはり、メディアについては、

「記事ではなく広告を売っている」という側面を意識して

何でも鵜呑みにしてはいけないな、と強く思ったのだった。

 

この件でわかりやすい日本の記事リンク

www3.nhk.or.jp

ガーディアン記事のリンク

www.theguardian.com