相見積もりについて
「あいみつ」をとる
会社に勤めていると、
購買(物の場合もサービスの場合も)を申請する際、
たいてい、社内の決まったプロセスに「あいみつ」がある。
念のため書いておくと、
相見積とは
見積もりを出してもらい、その比較をすることにより
適正な価格で適正なサプライヤーに発注する
ということ。
「契約更改の際には、値下げを前提とさせていただく」
といったことも、特に物品の納入(サービスでなく)の場合は多い。
効率化がすすんでもっと低い価格で納品できますよね?
ということである。
これらは、社内の発注者とサプライヤーの癒着による
不正を防ぐためにも機能する。
よくあるのは、サプライヤーから企業に多めに請求させて
発注者(企業の社員)に選定のお礼としてキックバックするもの。
企業→サプライヤー→発注者(企業の社員) にお金が流れるが、
サプライヤーをはさむうえ、サプライヤーも受益があるため、発見が難しい。
「自分にキックバックしてくれれば選定するよ。」
という発注者の言葉に、きっぱりNOと言うのはむずかしいのだろう。
そこで、2社以上を比較して、適正な価格かどうかを調べるわけ。
また、最初の見積もりからの価格の下げ交渉も、プロセスにあることが多い。
「もっと低くできませんか?」と。
サプライヤーは、もちろん、値下げを断ることも出来る。
ただ、この、いわゆる「価格をたたく」という行為。
一定以上の規模の企業にしかプラスにはならないと思う。
(大量の取引がある場合、取引の継続がサプライヤーにとって非常に大きい場合があるから。サプライヤーのノウハウも確立してるし。)
自分がサプライヤーの立場になって考えてほしい。
誠実に見積もりを出しているとするならば、
価格をたたく顧客に対して、最高のサービスをしようと思うだろうか?
納品して終了の物品ならばまだいいが
サービスの場合は特に、サプライヤーは顧客を選ぶ必要があると思う。
「お客様は神様」
ではなく、これからは、パートナーとして考える。
例えば、何かを外注する際、下請けみたいな相手がいいのか、
パートナーのような相手がいいのか。
私は、パートナーのような関係を選ぶ。
外注先を下請け扱いして搾取すると、
ぜったいにいいことは起きないからだ。
もちろん、実績のある、誠実な相手であることが条件ですけどね。