「勇気凛々」りんこのブログ

長年勤めた外資系の会社をいきなり退職して会社員脱出!日々思ったことを書いています。

会社員の愚痴

私は同僚の愚痴をいつもあまり本気で聞かない。

本人が異動や転職活動を実際にしている場合を除き、単なるガス抜きと受け止めているからだ。

今までの経験で、愚痴を言っている人が、さっさとやめて転職や異動をするのを見たことがない。そういう人に限って、何年も愚痴を言い続けている。

そういう人たちにとって、愚痴は、ある意味会社への愛情表現で、目的は、より長く会社にいるためのガス抜きなのである。

最初のうちは、私も深刻に受け止めていたものだから、本気で異動や転職の際のアドバイスをしたりしていたのだが、それは間違いだと気付いた。

そういえば、私の一社目の最終日の送別会で、仲の良い同期の同僚がスピーチをしてくれたのだが、「りんこからは、入社以来、先輩や会社の悪口を聞いたことは一度もなかった。」と、私の人となりをほめてくれた(そして悪口ばかり言っていた先輩達をちくりと皮肉った)。でも、それは私の人となりではなく、入社して1週間仕事をしたところで「こんな仕事はやれない。3年経ったら*辞めよう。」と決めていて、会社に対する愛情などなく、ガス抜きなど必要なかったからである。(*当時は新卒で入った会社には3年勤めないと「辛抱が足りない」と思われて転職できないと言われていた。)

 

一般的に、男性に相談をすると解決策をさがそうとしてくれてしまうので、「ただ聞いてほしい」という場合は女性に話すこと、と言われている。でも、男性の、会社の愚痴だけは違いますね。おそらく、これについてだけは、「ガスぬきですので、アドバイスとかいらないです。」という暗黙の了解があると思われる。

以前に、他部署のマネージャーが「こういう仕事はウチがするんじゃなくて、例えば他社の○○では、管理会計の部署がやっている。あなたの部署でやることも考えてくれたらなぁと。」と何度も何度も平社員の私に言うので、「個人的には、Headcount一人増やしたらウチの部署で出来ると思いますよ。職務分掌や、組織、Headcountの問題がありますから、部長を通して役員会で提案されてはどうでしょう?。」と言ったことがある。その方は優秀な方だと思っていたが、その後、何も起こらなかった。

何度も言うのでよっぽど真剣なのだと思ったのだが、彼からしたら、単にスナックのお姉さんに愚痴っているのと同じだったに違いない、と後で理解した。

会社の愚痴を聞く、言う時には、「ガス抜きである」ことを認識して、エネルギーを浪費しないようにしたい。