「勇気凛々」りんこのブログ

長年勤めた外資系の会社をいきなり退職して会社員脱出!日々思ったことを書いています。

マインドマップの衝撃

マインドマップ、というものをご存じですか?

トニー・ブザンという人が「ザ・マインドマップ」という本を書いているのですが、メモをとる時、問題を整理する時、暗記をする時などに、通常の項目だてをしたノートの取り方ではなく、中心にテーマを書き、周囲に蜘蛛の糸のように関連するものをひもづけたり絵をかいたり色をつけたりして書く、彼曰くマップのことです。これは、私たちの脳の動きに沿っているため、脳が受け入れやすいのです。

 

実は私は、このことに高校生くらいからぼんやり気づいていました。ノートをとるのもあとから確認するのも下手で、試験前に見る気がしません。私の思考は、ちょうど、池に石を投げると、周囲に波紋が広がる、それをいつも体感していたからです。例の、通常の項目だてをしていくノートを自分で書いたり、先生の板書を写したりするのはとても辛い作業でした。

 

でも、当時の世界史の先生の板書を見た時、他の皆には不評だったそれを見て、私は一人喜びました。年表だと思っていたものが地図になっていったり、すごく自由な板書で、もう、通常のノートとは全く違っていて私にはすごくしっくりきたからです。通常どおり左端から写し始めると、その後にさらに左に板書が追加されたりするので、その先生の授業の時は、私は見開きの中心から書き始めることにしていました。

そして、頭の中の波紋のように広がっていく自分の思考と同じ人がひとりだけいた!そんなめったにいない脳を持つ私は天才で、隠れた才能があるに違いない!と、その後ず~っとひとりごちていたのです。その考えは長期間、ダメな私に希望を与えて支えてくれていました。

 

そして、冒頭のマインドマップを読んで、その波紋のように広がっていく思考というのは、私たち人間皆がそうなのだ、ということがわかりました。つまり、あの世界史の先生と私は、特別な思考法を持っていたのではなく、皆が無意識レベルでできる、「波紋のように広がる思考を項目だてしてまとめる」能力が特別に著しく劣っていた、ということがわかったのです。(つまり、「天才」→「おばか」ということで。)

 

何十年も自分を励ましてくれていたものが、ガラガラ崩れたのがこの本でした。

 

皆さんは、ご自分の思考が蜘蛛の巣のようにつながって広がっていっているのを体感されていますか?マインドマップの講座もあるようですが、本でもどのように書いたらよいのかわかります。自分の考えがすっきりまとまるのでおすすめです。

 

会社唯一の女性部長が、会議でのメモをこのマインドマップでとっているのを見つけました。全てにおいてマインドマップが有益というわけではなく、また、向き不向き個人差もあるとは思いますが、多忙で頭を使うことの多い部長職の方が使っていた、というのは興味深いです。

 

社会人にはすでに浸透していると思われるマインドマップ。「新版」が出てますね。

中身検索ができますので、のぞいてみてください。

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