「勇気凛々」りんこのブログ

長年勤めた外資系の会社をいきなり退職して会社員脱出!日々思ったことを書いています。

残業を厭わないハードワーカーを求めています

昨年、ある会社の部長と面接した時に言われたこと。

「ここのマネージャーには、残業を厭わないハードワーカーを求めています。」

「ここの仕事はとてもハードです。僕も本当に毎日夜遅くまで働いている。例えばだけれど。。。」

「” 私は5人の子供がいるの、毎日どうしても6時には帰らないといけないわ。"  こういう人は、残念ながら望んでいない。」

 

大企業で、ドイツ人の部長、人事部の人の同席で言われた言葉に、とっさに

「それは大丈夫です、残業は厭いません。今も仕事には波がありますが、柔軟に対応しています。」

と答えてしまった。

実際は、すごく驚いた(今どき残業が多い、と言うマネジメントと、しかもそれがドイツ人、そして人事部がそこに黙って同席していたこと)のだが、とっさに会社員としての模範解答を答えていた自分にも驚いた。

 

転職する時、気になるのは年収だろう。というのも、いろいろ聞いたところで、実際にその会社で働くまで、上司、同僚、仕事、ほとんどがよくわからないが、年収だけは、唯一、先方とこちらの認識が事前に合っているから。

 

もしも転職を考えるのなら、(サラリーマンなら)時給を考えてみて、納得する金額であったほうがいい。管理職は実績評価とはいえ、部下のマネジメントや会議など、たいがいの仕事は会社にいないとできないし、上司の仕事スタイルに引きずられがちである。100万、200万年収が上がったとしても、残業続きで、時給にして大幅ダウン、ということもある。健康を損ねては、人生をより良くしようとしてるのに、本末転倒だ。その上、上司、同僚、仕事、どれも予想とは違う場合だってある。(もちろん、とにかく年収を上げたい、ということだってあるだろう。その場合は、1~2年耐えて、源泉徴収票に高い年収がプリントされるのを待って、また、転職、となるだろう。)

 

この部長さんは良心的だと言っていい。初めから、本当のことを言っているのだからね。私も正直に、「効率を上げて、何とか毎日定時に帰りたい。今もそうしていて、決算期以外は定時で終わらせています。」と言うべきだったろうか。(その場で「もうココは関係ないや」と決めたなら。)

 

どこの会社にも、人件費の予算がある。低い予算で、沢山(普通の能力の人の場合はこれイコール長時間となる)働いてくれる人が望ましい。本人には言わずに、2人退職した穴埋めに、1人を採用しよう、とか、正社員だった部下が派遣社員になったところでそこの管理職募集、ということだってめずらしくない。経営者の視点に立ってみれば、簡単にわかることだ。だから、面接によく呼ばれる、という人は、現在の経歴(履歴書上の)に比して現在あるいは希望の年収が低い(経営者から見れば、お得感)場合が多い。喜んでいる場合ではない。

 

また、いわくつきの部署やポジションで、内部からは誰も手を挙げない、という場合も外部募集される。問題のある(辞めさせられない)上司がいるとか、人がやりたがらない業務が集中しているとか、といった場合だ。なぜそこが空いたのかをよくよく見定めたい。知り合いにその会社に勤めている人がいると、ヒアリングが出来るのでありがたい。私も以前、「そこは時間が不規則で雑用が多いので人が続かないの。」とか、「左遷の方法がひどくて、先日、部長クラスを配達員にした。やめたほうがいい。」とか、知り合いから教えてもらった。

 

もちろん、あなた自身も逆にヒアリングされている可能性はある。今いる会社で敵を作らないようにしたい。採用前に、「以前の上司にインタビューさせてください。」という会社もある。また、電話して確認するところも。すでに前職を辞めている場合は注意したい。在職している場合はこれは心配ないが(転職活動は秘密で行われるのが常なので)、転職数によっては前の会社の上司に、と依頼される場合もあり。エージェントを通している場合は、採用者の年収の30~60%の報酬を支払うから、例え試用期間があったとしても、「採用ミスをしたくない」と経営者が考えるのは当然だろう。