「勇気凛々」りんこのブログ

長年勤めた外資系の会社をいきなり退職して会社員脱出!日々思ったことを書いています。

「中高年女性はセミロング」

「短くしたら老人ホーム、長くしたらイタコ。」

これは、母が、母の義妹から

「お義姉さん、もう少し髪を長くしたら似合うと思うわ。」

と言われて答えた言葉。

その時、母は、50~60歳くらいだったろうか?

 

確かに、中高年でおしゃれでない人のショートは、手がかからないように短髪にした老人ホームの老人みたいだ。素敵なショートはまめに美容院に行く必要があり、それだからこそ、ショートの人はこだわりのある人が多い。

さて、中高年のロングはどうか。手入れをしないぼさぼさのロングはまさに青森の恐山のイタコのよう。おしゃれをしている人でも、年齢あるいは白髪染めのせいで髪につやがなく、きれいでない髪を伸ばしている中高年女性は見苦しい。時々すぅっと白髪が混じっていたりして。若い頃の自分にしがみついているように見えて痛々しい。

 

最近は「若く見える」がもてはやされており、若い人のお店でも中高年をちらほら見かける。それが一概に悪いとは言わない。同じような、例えばシンプルなインナーが、若い人のお店のほうが安く買えたりするからである。が、「若い人と同じ服を着る」ことと「若く見える」こととは違い、前者はえてしてかえって老けて見えてしまう。

要は、自分に合ったものをよく選んで着るということが、年を重ねるにつれて重要になるということだ。それは、年をとるほど難しくなる。だから、20代のころはよくわからなかった「その人がおしゃれかどうか」は、年々顕著にわかる。

 

若い時は、まぁ、どんな髪型でも服装でも、それなりに似合うものである。ミニスカートだって、O脚やいわゆる大根足の人でも、あまりおかしくない。

でも、似合うものは年齢とともに変化する。そして狭まっていく感じがする。

 

美容師さんも、はたまたセレクトショップの店員さんも、「お客様の年齢ではムリがあります」とは言ってくれない。友人も、言うのも言ってもらうのも難しい。

そうなった場合、確認できるのはやはり家族である。私が高校生の時、公立に入った嬉しさですぐに髪にパーマをかけたのであるが、髪が傷んでしまって、枝毛でぱさぱさになっていた。たまたま帰り道の地下鉄で姉とばったり会ったのだが、

「不潔な女の子だな~と思ったら、あんただった。」

「きれいでもない髪を伸ばしてもしょうがない。とりあえず切りなさい!」

と言われて、なるほどと思い、いったん切って伸ばしなおしたことがある。

外見に対する、家族の意見はあなどれない。耳をかたむけるべきである。

さて、ということで、それでは中高年になったら髪型は何が無難か。もちろん、まめに美容院に行くおしゃれなベリーショートの人はおいておく。

ごく普通のセンスの持ち主の人の場合は、セミロングがいいだろう。変に巻いたりせず、自然なウェーブが好ましい。そこは美容師と相談すれば、いい感じにまとめてくれるはず。

できれば、人と会った時に好印象を持たれるようになりたいものだ。