なぜ、マネジメント、従業員の若返りが必要なのか
なぜ、マネジメント、従業員の若返りが必要なのか。
それは 高齢で高給のマネジメント・従業員が多いから
高齢については、右肩上がりの経済の時に
大量に採用した従業員のため。
また、そもそも、中年以降の人口と若年の人口とが
違う。
高給については、日本企業で年功序列の昇進・昇級制度を
とってきたから。
ある意味、この人たちは若い時、
薄給でこき使われてきて、
中年以降にとりもどせる給与体系で
働いてきた人たちなのだ。
しかし、昇進・昇級させようにも
ポジションがなくなった。
①ポジション増加だった状態から減少へ。
右肩上がりの経済成長がなくなり、
会社本体が大きくなったり、子会社を作って
ポジションが増加する時代が終わった。
②レイヤーの効率化
多くの会社で意思決定を速くする必要から、
役職を減らしている。
あなたの勤めている会社でも、
おそらくここ20年くらいで、
組織図のツリーのトップへのレポートのレイヤーが
減少しているのではないか?
例えば、副部長をなくして部長のみに統合、といった
役職の減少である。
では、なぜ、高齢・高給が問題なのか。
高齢
①ITの発達で、一人に求められている仕事が増えた。
ITは、仕事の効率化をすすめた。
その結果、例えば、以前は秘書や事務スタッフが行っていた
スケジュール管理やレター作成なども、
マネジメント自ら出来ることが求められるようになった。
メールがあるため、常時席にいて電話をとる人も不要となったのだ。
一般論であるが、高齢の人よりも若い人のほうがITに強い。
ということで、ITの発達により、若い人を求められるようになった。
②変化が速くなった
同じ会社であっても、マーケットの動きが速くなり、
次々と新しいことに取り組む必要が出てきた。
概して、若い人のほうが、
経験が少ないのと守るものが少ない分、
新しいものへの取組みに対する積極性があるのだ。
(リスクがとれる)
③競争がはげしくなった
インターネットの台頭で、ビジネス参入の障壁が低くなり
競争がはげしくなった。
日本市場だけではもう生き残れず、グローバル展開が
必要になる。
となると、体力のある若い人のほうが有利である。
高給
①利益重視: 固定費が大きい
当然のことながら、株式会社は利益をだして
存続していくのであるから、固定費は小さいほうが
のぞましい。
若い頃、薄給でこき使った会社はひどい存在ではあるが
残念ながら、会社にはもう、過去に報いる余裕はない。
②実力主義
高給であっても、現在その金額の価値のある人であれば
会社としてはもちろんOKだ。
むしろ、そういう人はそれ以上の価値を生み出している人が多く
高齢であっても他企業にとられたくない人もいる。
しかし問題は、裏付けのない高給である。
その人を抱えているだけで、赤字が増加していくイメージ。
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では、今後、労働市場で生き残るにはどうすればよいのか。
中年以降の人は、
①ITの力をみがく
②新しいことに意識してチャレンジする
③体力をつける
ことが必要だろう。
人口が中年以降が多いため、どうしても、
「中年かわいそう」といった記事、
あるいは、「中年のせいで若者かわいそう」といった記事
を見かけるが、立場により、どちらも現実は厳しい。
若年層は、
①グローバル人材になる
昔は「英語が出来る」という壁はかなり高かった。
というのも、学校には日本人の英語教師しかおらず
たいした英語教材もなく、
「留学する」という発想を持っている人も多くなく
英会話学校に行くと、何十万円もかかったからだ。
しかし、今は、日本人の弱いSpeakingはSkypeで格安で
出来る時代。
英語は、「出来て当たり前」と心得よう。
中国・韓国などの「日本で働くとメリットがある」国からの人材が
日本語をマスターして、日本企業に就職してくる。
「英語は出来て当たりまえ、出来ればトリリンガルを目指す。」
また、「グローバルになる」ということは、
残念ながら、特殊な日本の慣習ではなく、西洋の慣習を学ぶこと。
従って、留学や、海外でのトレイニー経験を持とう。
②日本にこだわらない
日本市場は縮小していく。
働く場所を日本にこだわらないよう、
広い心を持てるよう、外にでて経験を積もう。
③会社にこだわらない
一つの会社に勤め続ける以外の人生も視野にいれて
仕事人生を設計しよう。独立も出来るだろう。
④女性も、仕事を真剣に考える
女性であるあなたは、男女平等について歓迎しているだろうか、
それとも疎ましく思っているだろうか。
「平等」という言葉は明るいひびきがするが、
それは、例えば「同僚が昇進したのに私は遅れている」
とか、「クラス会に行ったら、自分だけが平社員だった」
といった、今まで男性がくぐってきた状況にさらされることになる。
こういったことについては男性の後に続かないよう、
人との比較でない、自分の人生について、しっかり考え続けよう。